スマートデバイスのビジネス活用 iPadとAndroidタブレットとで、どちらを導入するのが良いのか
スマートデバイスのビジネス利用に関するこれまでの2回のコラムでは、大きな捉え方で、なぜスマートデバイスの業務利用に取り組んでいかなければならないのか、その意義は?といった疑問に対して私なりの見解を書きました。
ただ、これは「現時点での」ということであって、当然、時間の経過と共にAndroidにも様々な対策が打たれていき、結果、費用面を考慮すると断然Androidが良いということになるのかもしれません。
スマートデバイスの業務利用(その2)
モバイルありきで一から新たに業務プロセスを創りあげるというくらいの気持ちで取り組まなければ、ちょっとスマートデバイスの一機能を使ってみただけで、効果があったのかどうかも良く分からず、結果、活用も停滞、進展なしということになってしまいそうです。
前述の課題、お悩みをお持ちの企業様は是非お気軽にご相談ください。
スマートデバイスの業務利用(その1)
業務改善コンサルタントの光本です。業務システムのユーザインタフェース(使用者が業務システムを使用する際の端末や画面などの接点)としてのスマートデバイス(スマートフォンやiPADなどのタブレット)、そして、業務改善の手段としてのスマートデバイス、という両面において、業務改善のご支援をしている私どもにとってスマートデバイスは欠かせない重要なツールに位置づけられるようになってきました。
業務システムのインタフェースとしてのスマートデバイスは、今後、PCの設置ができない場所やキーボード操作が困難だった現場での業務、外回りの多い営業担当者の業務などの領域で急速に普及していくことが予想されます。
これは、ユーザの物理的な業務ニーズに合うという面もありますが、それ以上にプライベートな日常生活において頻繁に利用しているスマホと同じユーザインタフェース、操作で業務システムを利用できるというユーザビリティの良さも重要なポイントです。
特に、若年層においては、パソコンは使ったことがないが、スマホは毎日高頻度で利用しているという人が増え、そういった層が今後、就職し、ビジネスで業務システムを使う。
操作マニュアルや操作教育が必要な今の機能重視でユーザビリティ軽視の業務システムを利用することに不満とストレスを感じるユーザはますます増加していくのではないかと思います。
海外のことですが、あるスウェーデンのERPベンダーの調査によると、若手管理職社員の間には、大掛かりな情報システムの使用を避け、表計算ソフトやクラウド・アプリケーションを用いて仕事をする傾向が見られたそうです。
また、全年齢層の管理職のうち75%が、インタフェースの使い勝手が悪いとき、または単純に情報システムの使用を回避していることを認め、さらに驚くことには、クラウド・アプリケーションの使用や個人デバイスと企業の情報システムの接続が禁止されているところにはオファーがあっても転職しないだろうと回答した管理職が非常に多かったというのです。
もちろんセキュリティを軽視することはできませんので、生産性向上と両立をさせながら推進していく必要がありますが、「スマートデバイス×クラウドサービス」の組み合わせでの業務利用は、ユーザ自体の変化とともにソリューションを考える上で重要な切り口になっていくと考えています。
弊社のITコーディネートサービスでは、費用対効果の高いスマートデバイスやクラウドサービスの業務利用をご支援しておりますので、一緒に有効な活用方法を検討、模索していければと思います。
次回は、「スマートデバイスの業務利用(その2)」として、業務改善の手段としてのスマートデバイスの活用方法などにふれたいと思います。
EXCEL開発で業務効率化〜エクセル開発倶楽部とは?
業務改善コンサルタントの光本です。先日、新しいWebサイト「エクセル開発倶楽部」を公開しました。
今さらEXCEL開発?と思われるかもしれませんが、ビジネスユーザの変化、それに伴うワークスタイルの変化が起こっており、EXCEL活用は、古くて新しい選択肢になってきたと言えるのではないかと思います。
まず、多くの中小企業が業務で使うデータの大半をEXCELで管理しているという状況は、いろいろなITソリューションが誕生し、廃れていくような、激しく早い流れの中でも変わっておらず、身近なITツールとして一定の地位を守っているようです。
また、ITへの投資を進めた大企業においても、スマートフォン、タブレットなどの普及に伴って、プライベート(日常生活)で使いやすいインタフェースに慣れ親しんでいる若手社員が、高価な情報システム(例えばERPやCRMなど)のインタフェースは使いづらく感じて、そういった大掛かりな情報システムの使用をあえて避け、EXCELやクラウド・アプリケーションを用いてシンプルにスピーディーに仕事をするといった傾向もみられるようになっています。
現場の業務改善支援を10数年に渡って行ってきた弊社にとって、EXCEL開発は古くて新しいもの。
もともと業務の効率化を実現する一つの手段として、常に、開発品質向上と開発生産性向上に取り組んできた重要なテーマでもあるのです。
■かなりのことができるEXCELのすごさ
日常の事務作業では、単純な繰り返し作業が意外と多いと思います。そんなルーチン作業がルール化できるなら、今ご使用のEXCELファイルへExcelマクロとVBAプログラミングを施して処理を自動化することで、ずっと業務が楽になります。
無料相談を受け付けております。お気軽にご相談ください。
ToBe(あるべき姿)とのGAPを見える化する方法とは?
なぜ、すべてをIT化すべきではないのか?
業務改善コンサルタントの光本です。
私が「それはIT化しない方が良いですよ」というとお客様は、怪訝そうな顔をされます。
ITを活用すれば、どんな業務でもいくらか効率化されたり、質が高まったりしますが、特に、中堅中小企業は、実際にそうすべきかどうかについて、自社の事業の特性、お客様との関係、現場社員の状況をしっかり考慮に入れ、慎重に判断することも必要と考えています。
そう考える最も大きな理由は、IT化によって業務の柔軟性を失い、次第に提供しているサービスの良い部分がなくなり、顧客満足を低下させていったという事例をこれまで結構見てきたからです。
中堅中小企業は、顧客の要望に対してスピーディーに小回りを利かせ、柔軟に対応できることを一つの大きな強みとしていることが多いのですが、これを認識せずに型どおりのITを導入してしまい、一見効率化できたように見えて、実は大事な強みも一緒に失っていたということが起こっていました。
では、その小回りの利いていた業務を小回りが利くようにITへ実装すれば良いかというと、これはこれで費用がかさんでしまい、そもそも費用対効果として合わないということになりがちです。
であれば、人手で臨機応変に作業することが顧客満足度を高めることに大いに寄与しているのなら無理にそこはIT化せず、その業務を標準化してIT化すべき時期がくるまでは、当面、そのままにしておくということも必要なのではと思います。
ただし、ITが業務改善に非常に有効でインパクトのある武器となることには変わりありません。
前述のことを踏まえながら、今自社でIT化すべき業務や情報を絞り込み、そして優先順位をつけ、着実に業務改善に取り組んでいきましょう。
<お知らせ>
これまで弊社支援のもと、働くDBを導入・活用してこられたお客様の事例をご紹介します。
事例をご覧いただくことで働くDBでどんなことができるのか。どれくらいでできるのかをイメージしていただければと思います。
事例に関するご質問などもお気軽にお問合せください
業務改善に取り組む際の重要な視点とは?
15年あまりも様々な企業の業務改善のお手伝いをしていると、過去の経験から似たような案件やパターンに出くわし、安易にその時と似たような解決策を導き出してしまうというリスクと常に隣り合わせにあります。